【BHブログ】素早いミルクスチームのコツ
スチーミングミルクのやり方として「すべての飲み物ごとに1杯分づつスチームするタイプ」「2杯どりスチームするタイプ」で分かれます。これはどちらが優れているという話ではありません。実際、ラテアートチャンピオンは一杯ずつスチームする傾向があり、一方でワールドバリスタチャンピオンは2杯ずつスチームする傾向があります。BHでは、2杯ずつのスチーミングをコースカリキュラムでも取り上げております。。

タイムトライアル
BHメンバーのジェム・チャレンダーが、スチーミングミルクと注ぎわけのタイムトライアルを行いましたので結果を共有します。
まず、6オンス(約180cc)のシングルショットラテを2杯、一杯ずつスチームして作りました。次に、1つの大きなピッチャーで2杯分一気にスチームし、ミルクを分配して、別の6オンスラテを2杯を作りました。
パージ、スチーム、拭く、パージ、分ける…1杯ずつのスチームは時間がかかります。
どの方法が速く、どの方法がバリスタの負担を減らすのか、どこが非効率なのかを、タイムスプリットして見てみましょう。各ドリンクにはラテアートとしてロゼッタを注ぎました。シンプルで素早くできる(10秒)デザインだからです。ちなみにチューリップは注ぐのに時間がかかります。注ぐ際に何度も止めて始める必要があるからです。急いでいるときはハートやロゼッタを選びましょう。また、スチームワンドの拭き取りとパージもできる限り効率的に行いました。ここで示すタイムはエスプレッソの準備や抽出時間は含まれません。ミルクにだけ注目しています。タイマーはジェムがミルクボトルに手を伸ばした瞬間にスタートしました。これがタイムトライアルの結果です。


観察
ミルクスプリッティングの方が17秒速かったのです。「別々にスチーム」する方法は「一緒にスチーム」するより20%ほど遅くなる結果でした。これはかなり大きな差だと同意いただけるでしょうか?考慮すべきは時間だけではありません。各方法に含まれるアクションの数を数えてみてください。ミルクスプリッティングなら、スチームワンドのパージと拭き取りは半分で済み、ミルクの計量も1回だけで済みます。このチャートを見るとその違いは一目瞭然です。 
縦軸はステップ数(作業量)を示しています。横軸は秒数を示しています。つまり、「別々にスチーム」の場合は14ステップ、「ミルクスプリッティング」の場合は10ステップとなります。
繰り返し作業が少ない
一度だけスチームして一度だけパージすることで、ワンドのパージと拭き取りで約10秒、ミルク計量で9秒、スチーム時間で8秒を節約できます。下の比較表は、それぞれの作業タイプの差分を示しています。

1杯づつのスチーミングを最適化する方法は?
1杯毎にスチームする場合も5〜6秒ほど改善する方法があります。それは、作業途中で2回目のピッチャーにミルクを分けるのではなく、最初に両方のピッチャーにミルクを計量しておくことです。この工夫で、ミルクボトルのフタを2回外して戻す手間を避けられ、数秒短縮できます。 とはいえ、それでも完全な時間短縮にはなりません。スチームは2回、拭き取りも2回、注ぎも2回必要です。ですから、ミルク計量をまとめて行うのは理にかなっていますが、スチームして分ける方法の明らかな時間的優位には追いつけません。
もっと速くなりたいですか?
別々スチームを速める方法を聞きましたが、ミルクスプリッティングでもさらに6〜7秒短縮できます。動画を見ればわかりますが、ミルクスプリッティングのラウンドで最後に注ぐ前、ジェムは大きなピッチャーの中身を小さいピッチャーに戻しています。これは液層の分離を防ぎ、ラテアートの品質を高めるためです。しかしこれは必須のステップではありません。ピッチャーを軽く回すだけで層を再統合することができます。大きなピッチャーから直接2杯目を注げばよいのです。大きなピッチャーからきれいなデザインを注ぐには少し練習が必要ですが、スピードを重視するなら、この効率化だけで別々スチームよりも28%速くなります。
