WC_1.04 永久硬度

永久硬度とは


永久硬度とは、水を沸騰したときに除去されずに残るマグネシウムイオンとカルシウムイオンの濃度です。カルシウムやマグネシウムは、炭酸イオンと炭酸水素イオン以外の陰イオンとも化合物を生成し、それらが水に溶けると煮沸するだけでは取り除けません。塩化物と硫酸塩は、カルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合し、硫酸マグネシウム 塩化カルシウム などの塩を生成します。これらのミネラルはライムスケールの原因にはならず、コーヒーの酸味をやわらげる働きもありませんが、コーヒーのフレーバーには影響します。


永久硬度の測定方法

総硬度(GH)から炭酸塩硬度(KH)の測定値を差し引くことで、永久硬度をすばやく推定することができます。KHは一時硬度を、GHは水中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの濃度を表しているため、永久硬度の推定値は、以下のような簡単な計算で求められます。

総硬度(GH)-炭酸塩硬度(KH)=永久硬度

例えば、GHが100 mg/LでKHが40 mg/Lの場合、GHからKHを差し引くだけで永久硬度を推定できます。

100-40=永久硬度 60 mg/L

滴定を応用した測定法によって、マグネシウムイオンとカルシウムイオンを別々に測定することも可能です。ただし、そのような専門的な滴定キットは手に入りづらく、必須という訳ではありません。

専門的な滴定キットが手に入らず、GHとKHしか測定できない場合でも、水中のマグネシウムとカルシウムのバランスを推定する方法があります。GHの測定値を使えば、それぞれの地域の水道局が提供している情報を基に、水道水中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの比率を推定できるのです。逆浸透膜浄水処理(第4章4.02を参照)を使って水を軟化している場合や、軟水化の必要がない地域に住んでいる場合、このミネラル比率は浄水処理後も変わりません。


1.04 終

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